障子張替

shoujiharikae08

Corsoyardでは紙を漉くだけではなく、障子張替サービスを行っています。

手漉き和紙工房だからこそできる本物の日本を提供し、世界一の障子を目指します。

伝統的な作り方をして、天然繊維の良さを最大限に生かした手漉き和紙に限り、障子紙は張ってから時間とともに白く、強度を増していきます。

調湿性に優れ、自然に呼吸する紙が家や人を守ります。

環境にもよりますが当工房の紙は数年~十年以上にわたって使うことができます。

残念ながら、手漉き和紙と言っても上記のような作り方でないものや、機械で作られた和紙が現在流通している和紙の大半です。「和紙」という言葉に惑わされないでください。

本物の日本、本物の技術を必要とされる方、違いが分かり本物にこだわるお客様。ぜひとも当工房へお問い合わせください。

出張範囲は主に岐阜県周辺となりますが、出張費をお見積りの上、お客様にご納得いただけましたら日本国内であれば施工させていただくことが可能です。

またお客様に持ち込んでいただくことも可能です。(要予約、要打ち合わせ)

 

当工房の定番紙(主に美濃紙、3匁/京間判~7匁/京間判)をお選びいただき、建具の引き上げ、張替、納品いたします。(現地施工の場合もあります)

 

納期は在庫のある紙の場合は、建具の引き上げから納品までを約一週間程度にて行うことができます。

在庫のない紙の場合は、紙の制作からになりますので、建具を引き上げる前に1~2か月のお時間をいただく場合がございます。

 

注意点 ワーロンや樹脂版など、紙でないものが張られている建具や奇抜な形状の建具の張替は建具を損傷させる恐れがあるため、当工房ではお引き受けできない場合がありますのでご了承くださいませ。また、建具を取り外すことができない場合も上記メニューではお引き受けできませんのでご注意くださいませ。(別途のご相談となります)

 


障子張替の流れ

1、 お見積り

訪問または、お客様にての採寸、写真のメール送付をもとに行います。

*お見積り項目はこのページの下の方に表記しております。

2、 お客様からの発注

3、 紙の制作(在庫の無い紙をお選びいただいた場合)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

4、 建具の引き上げ

shoujihikiage01

訪問させていただき、建具を外しお預かりさせていただきます。

5、 古紙剥がし、クリーニング

shoujiharikae02

shoujiharikae03

shoujiharikae0302

shoujiharikae0301

古紙を剥がし、余分な糊などを落とし、建具を清掃します。お客様にて予め行っていただく場合や新品の建具の場合当工程を省くこともできます。

6、 乾燥

shoujiharikae04

一晩程度乾燥させます。

7、 障子張り

shoujiharikae06

shoujiharikae07

shoujiharikae09

でんぷん糊にて障子を張ります。

8、 乾燥

shoujiharikae10

一晩程度乾燥させます

9、 納品

shoujiharikae11

 

shoujiharikae13

 

張替済みの建具を取り付けます。料金は、納品時に現金にてお支払いただくか、納品日までにお振込みをお願いいたします。

10、 アフターサービス

shouji01

*1か月以内の不自然な変色、張りに関するトラブルに関しては無償で張り直します。

*次回、今回と同じ建具を張り替える場合は、全体の価格から1割値引きいたします。

*納品から2年以内の部分出張修理(穴あきなど)は最大2回まで無料。

  ・格子1マス単位での簡易補修になります。合計最大、京間判全判2枚分までとなります

  ・当工房より半径30km超えのお客様は交通費のみお見積りさせていただき、ご検討をお願いします。


料金のお見積りについて

建具を採寸にお伺いさせてただくか、お客様に採寸と建具の写真をお送りいただきまして、必要な紙枚数を算出いたします。

*採寸のお伺いは当工房より半径50km以内は無料ですが、建具の本数が少ない場合は採寸をしていただけますと助かります。

50kmより遠い場合の採寸見積りは交通費をご負担お願いいたします。(当工房より直線距離km×20円×往復分 +高速道路料金往復分)

遠方のお客様はお客様にて採寸と建具の写真を撮っていただく方がお得です。

京間判全判64×98cm(有効寸法58cm×92cm)の手漉き和紙が何枚必要になるかを算出し、お見積りさせていただきます。

注意 一般的なロール機械紙とは違い、建具一本につき数枚の紙が必要になります。

建具のサイズ、格子のピッチによって必要枚数は異なりますので、お客様との打ち合わせの上でのお見積りが必須となります。

必要な枚数が算出できた時点で、紙を決定していただき、お見積りをいたします。

 

お見積りの4項目(税別)

1、 紙代  @紙単価 × 必要紙枚数(京間判全判数)

 

2、 古紙剥がし、建具クリーニング @500 × 必要紙枚数

*クリーニング済や紙を貼っていない新品の建具の場合はこの項目は発生しません。

 

3、 障子張り @1,000  ×枚数(必要紙枚数)

 

4、 お預かり~納品運賃(1セット=2往復分)

美濃市内~当工房より半径30km以内 @5,000-

当工房より半径30km超え40km以内 @6,000-

当工房より半径40km超え50km以内 @7,000-

10kmごとに+1,000円(高速道路料金別途)

 

*建具数が多く運搬が困難な場合や、往復数が多くなってしまうような場合は、現地での施工も可能ですが、その場合は風雨のあたらない、清潔な屋内にて作業場所を確保していただく必要があり、また建具をクリーニング後に乾燥させる時間が1日ほど必要となりますので、要打ち合わせとなります。

ご依頼希望のお客様はお問い合わせよりお願いいたします。

 


参考お見積り例  3×6判建具4本 (必要紙枚数 京間判全判 12枚分)の場合

1、 紙代  美濃紙4,5匁/京間判 @3,600- × 12枚     43,200-

2、 古紙剥がし、建具クリーニング    @500-   × 12枚分   6,000-

3、 障子張り                @1,000-  × 12枚分   12,000-

4、 お預かり~納品  美濃市内    @5,000-    1セット    5,000-

小計66,200-

税込合計 ¥71,496-(内税額5,296-)





基本的な障子紙

CORSOYARD PAPER KN-01 (美濃紙)

茨城県大子町周辺産楮(那須楮)100%の紙です。時間をかけ丁寧なかみしぼりを行い、地合い良く丹念に漉きあげた紙です。
Corsoyardでは3匁/京間判以上の厚さ(重さ)の紙を美濃紙としています。

国指定重要無形文化財「本美濃紙」との違いは用具の「簀(す)」のみで、組成や技法はまったく同じです。

ご希望により指定用件に則った「本美濃紙」としての製作も承ります(2017年現在、専用の「そぎつけの簀」を新規製作中のため在庫のある厚さは即出荷、ないものは2018年秋以降の生産となります)

*指定用件を満たしていてもCorsoyardでは本美濃紙保存会への所属をしておりませんので「重要無形文化財」や「世界無形文化遺産」などの表記は不可となります。

IMG_4492_R538f35b3cf2b6.JPG

 

 

 

 

 

 

 

紙名  CORSOYARD PAPER KN-01 美濃紙(みのがみ)
漉判  京間判(約64cm×98cm)
重さ  3~8匁/京間判~
原料 茨城県大子町周辺産楮 (那須楮)100%
煮熟 ソーダ灰
精製 かみしぼり(ちりとり) S等級(最も手間をかけています)
叩解 ナギナタビーター(お見積もりにより手打ち叩解可能です)
漉方 流し漉き
乾燥 紙干し板による天日乾燥


ラインナップ

重さ(/京間判) 小売価格 1枚あたり@円(税別)  「本美濃紙」仕様の場合は各+200円
3匁             @2,400-
3,5匁           @2,800-
4匁             @3,200-
4,5匁           @3,600-
5匁             @4,000-
5,5匁           @4,400-
6匁             @4,800-
6,5匁           @5,200-
7匁             @5,600-
7,5匁           @6,000-
8匁             @6,400-

*匁(もんめ)表記について
厚さの目安として重さ1匁あたり3,75グラムで算出しております。
誤差は測定時で表記匁プラスマイナス0,25匁ですが、湿度変化などにより表記測定時とは変動しますのでご了承ください。